テレホンセックスのセフレを作るという選択肢

「テレホンセックスのやり方を熟知しており、積極的にテレホンセックスをプレイしたいと考えている女性ユーザー」は「テレホンセックスヤリマン」と呼ばれ、テレホンセックス専門番組は、「テレホンセックスヤリチン」と「テレホンセックスヤリマン」の回線上の出会いの場として機能しています。

現実のセックスの場所ではヤリチンとヤリマン同士が出会った場合「お互いの合意」のうえで「肉体関係のみ」というルールを守って形成される「セフレ」という関係性が成立することになります。

じつは、この「セフレ」は、「テレホンセックスヤリチン」と「テレホンセックスヤリマン」の間でも成立する関係であり、「テレホンセックスヤリチン」と「テレホンセックスヤリマン」のセフレ関係は、「テレホンセフレ」とでも言うべき、さらに特殊なものになります。

セックスにおけるセフレが「肉体のみ」という約束のうえで成り立つ関係であるのと同様に、テレホンセックスにおけるセフレであるテレホンセフレは「声と言葉のみ」という約束のうえに成り立つ関係です。

テレホンセフレとは純粋にテレホンセックスをするだけの関係を築くのであって、そこにテレホンセックス以外の何かが介在してはいけません。

たとえば、テレホンセフレと度重なるテレホンセックスを繰り返し、濃厚なテレホンセックスの末に、テレホンセフレに対して恋愛感情を抱いてしまったとします。

この場合、恋愛感情を抱いた側のテレホンセックスプレイヤーは、テレホンセフレの間で暗黙のうちに守られていたルールであり禁忌を破ったということになり、テレホンセフレという関係性を冒涜したかどで、テレホンセフレの関係性が解消されることになるでしょう。

基本的に、テレホンセックスはテレクラを使ってするものです。しかし、セフレを求める男性が「タダマンがしたい」と考えるように、テレホンセックスプレイヤーが「タダテレセクがしたい」と考えるのも自然な流れなのではないかと思います。

テレホンセフレづくりは「テレクラを介在させずにテレホンセックスを遊ぶパートナー」を探す営みです。「やっぱり、テレホンセックスはテレクラでするものだし」と考えているテレホンセックスヤリマンの女性を、テレクラの外側に連れ出し、テレクラと関係ない場所でテレホンセックスをプレイする、という離れ業がテレホンセフレを作ろうとするテレホンセックスプレイヤーには要求されます。

テレホンセフレを作りたいのであれば、毎回のテレホンセックスのプレイのたびに、テレホンセフレにならないか、という誘いをかけながら、「テレホンセフレとは何か」という説明をしなければならないでしょう。

テレクラでするテレホンセックスの魅力は、相手の連絡先や個人情報などがわからないまま、回線が切れればもとの無関係に戻る、という状態でテレホンセックスを楽しめるというところにあり、この匿名性によって、テレホンセックスをプレイする男女はそれぞれに大胆なテレホンセックスを可能にするという側面があります。

テレホンセフレを作る、ということは、相手の電話番号なりLINEのIDなどの個人情報を手に入れる、ということを意味しています。

匿名性が担保されているためにテレホンセックスに没入できるテレホンセックスヤリマンがそう簡単にテレホンセフレになってくれない理由は、まさにここにあります。

こういったテレホンセックスヤリマンの警戒心をとき、テレホンセフレという特殊な関係を築くためには、やはり、説得力のある極めて快楽的なテレホンセックスができるのだということを相手に証明しなければならないでしょう。

「この人とのテレホンセックスなら何度でもプレイしたい」と思わせること、それから「この人のテレホンセックスの振る舞いを見る限り、個人情報がバレたとしても大丈夫そうだ」という安心感を抱かせること。これが、テレホンセフレを作る二つのコツではないかと思われます。

二つのコツがあるということは、「ただただテレホンセックスを楽しみたい」という精神に、二つの「課題」が加わるということを意味していますから、テレホンセックスを楽しみながら同時にテレホンセフレを探すには、ある程度の熟練したテレホンセックステクニックと、醒めた意識と熱い勃起の両立などの難関を超えていく精神性などが求められます。

テレホンセックスの才能に満ちあふれているテレホンセックスプレイヤーであれば、純粋に楽しんでいるテレホンセックスをするだけで、特に意識するだけで二つのコツを行使することもできますし、作ろうと思わなくてもテレホンセフレができてしまうものですが、そういった才能に恵まれたテレホンセックスプレイヤーは一握りであるということを認識しなければなりません。

その意味では、テレホンセフレを作る最低限の心構えとしては「謙虚さ」も必要となるでしょう。

「おれのテレホンセックスはすごいのだ。すごい以上はテレホンセックスヤリマンは自分のテレホンセフレになるべきなのだ」というような増長は、テレホンセックスをプレイする相手の警戒心を強めるばかりであり、テレホンセフレに至る道を閉ざす傲慢さでしかないでしょう。